Singer : グッバイマイラブ
Writer : 村井健也
Composer : 村井健也
「おきてしまったのかい?夜中に大きな声を出してごめんよ。
でも大切な話をしていたんだ」
と、大人たちは、たばこの煙のむこうがわから、僕にそう言った。
それから静かに階段を下りる足音が聞こえた。
さびついた風が窓をふるわせ、くたびれた影をうつしてた。
ストーブのにおいはあたたかくて、僕はまた目を閉じた。
ストーブより僕が小さかったとき、見上げてみると、
髭をはやした大人というのはやさしそうに見えた。
それはぴかぴかの車に乗っているなんてことよりも、
ずっと、ずっと、ずっと、すばらしいことのように思えた。
さびついた風が窓をふるわせ、くたびれた影をうつしてた。
ストーブのにおいはあたたかくて、僕はまた目を閉じた。